東京タクシーセンターについて 会長あいさつGREETING

 平素は、公益財団法人東京タクシーセンターの事業運営にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

 さて、当タクシーセンターは、昭和 44 年 12 月に設立され、翌 45 年 8 月にタクシー業務適正化臨時措置法に基づく運輸大臣の指定を受け、タクシー業務の適正化と利用者の利便の確保を目的として業務を開始し、当時、社会問題となっていたタクシーの乗車拒否や運賃違反等の違法行為に対し、正常化を図るべく今日まで適正化事業を遂行してきました。
 平成 24 年 4 月、当タクシーセンターは新たな公益法人制度のもと、公益財団法人へ移行し、タクシーセンターの果たす役割は益々公益性の高いものとなりました。

 令和 2 年初頭から翻弄され続けてきた新型コロナウィルス感染症は、令和 5年 5 月に「5 類感染症」に位置付けられ、以降、人流増加とともに社会活動が戻ってきました。特に訪日外国人観光客数はコロナ前を上回る水準まで回復しております。
 一方でコロナ禍での運転者の離職などに伴うタクシーの供給不足が社会問題化すると、その解決策としてライドシェアに向けた議論が浮上し、またタクシー事業の規制緩和が求められました。

 このような情勢下、当タクシーセンターでは、新たにタクシー運転者になろうとする者に対する新規講習の受入れ人数の拡大、大手・中堅事業者によるオンライン新規講習の受講を促進しています。
 令和 6 年 2 月の地理試験廃止に合わせ、新規講習期間の短縮を図ったほか、新規講習時において、一定水準の地理知識のサービスレベルを担保することが重要であることから、効果測定を実施しています。

 タクシー業界を取り巻く環境は、変革期を迎えておりますが、時代の変化とタクシーの進化に対応しつつ、更なる環境整備を進め社会の要請に応えていく決意であります。
 つきましては、今後ともなお一層のご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

公益財団法人東京タクシーセンター

会長渡辺 佳英

渡辺 佳英